澄 – SUMU –

心の澱を沈め、澄み切った境地を保つ

Clear your mind and maintain a clear mind.

選字の背景:動かず、ただ待つ。澱は沈み、心は自ずと澄む。

「澄」という文字は、水(氵)と登る(登)という字から成り立っています。これは、水中の濁りが静かに底へ沈み、清らかな部分が上へとのぼって満ちてくる様子を表しているかのようです。私たちは日々、様々な出来事に心を揺らされ、知らぬ間に思考や感情の澱が舞い上がってしまいます。しかし、無理に取り除こうとすれば、水は余計に濁るもの。ただ静かに坐し、呼吸を整え、心の水面が揺れなくなるのを待つ。そうすれば、澱は自ずと沈み、本来の澄んだ心が現れるのです。、秋澄むこの季節は、、外の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込み、自身の内なる静けさと向き合うことで自然が私たちに「澄」という心の境地を教えてくれているかのようです。

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