響-HIBIKI-

響 きょう HIBIKI

純粋な行いは、言葉なくとも人の心に響く

Pure actions resonate with people’s hearts without words.

選字の背景: 真心の行いは、言葉なくとも魂を震わせる。

「響」という文字は、「郷(ふるさと・向かう)」と「音」から成り立っています。それは、単なる物理的な音ではありません。故郷を思うような懐かしさや、心の奥底にある琴線(きんせん)に向かって届く、特別な振動を表しているのです。世の中は多くの言葉で溢れています。己の正しさや功績を声高に語る言葉は、耳には届きますが、しばしば心までは届きません。しかし、この教訓は、計算のない「純粋な行い」こそが、言葉の壁を超え、他者の魂を震わせる「響き」を持つと説きます。名もなき人が黙々と道を掃き清める姿。困難な中でも笑顔を絶やさぬ姿。あるいは、ただひたむきに走り抜けるランナーの息づかい。そこには説明も理屈もありません。しかし、その純度が高いほど、見る者の心には「共鳴」が起こり、涙が出るほどの感動が広がるのです。鐘の音が美しいのは、鐘そのものにヒビ(不純なもの)が入っていないからです。私たちもまた、行いの中に我欲というヒビが入っていなければ、その生き様は必ず誰かの心に深く響き渡ります。言葉で飾る必要はありません。あなたのその純粋な背中が、すでに雄弁に真実を語っているのですから。

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