
自由には、責任が伴うことを自覚する
Recognize that freedom comes with responsibility.
選字の背景: 自由の対価は責任なり。覚悟を持って権利を行使する。
本日、一月十二日。成人の日、誠におめでとうございます。冷たい風の中、晴れ着に身を包んだ新成人の皆様の姿が、冬枯れの景色に鮮やかな花を咲かせております。「責」という文字は、「朿(とげ・あだ)」に「貝(財貨)」と書きます。これは本来、借金を返済する義務、あるいは返済を迫るという意味を持ちます。「とげ」があるように、責任とは時としてチクリと痛みを伴い、決して甘いものではないことを、この文字は教えてくれています。二十歳になり、社会的に「大人」と認められると、多くの自由が手に入ります。しかし、自由とは「好き勝手」をすることではありません。 凧(たこ)が高く自由に空を舞えるのは、地上でしっかりと糸を引く力があるからです。この糸が切れてしまえば、凧は自由になるどころか、墜落してしまいます。 人間におけるその糸こそが「責任」です。自分の行動、言葉、そして選択の結果を、他人のせいにせず、すべて自分で引き受ける覚悟。それが「責任(Responsibility)」の本質です。 英語では「Response(反応する)」+「Ability(能力)」とも解釈されます。つまり、何が起きても逃げずに対応できる力が、責任感なのです。今日、袖を通したその晴れ着のように、どうか「責任」という衣を、重荷としてではなく、大人だけが纏(まと)える「誇り」として着こなしてください。その覚悟がある人だけが、本当の自由という大空を飛べるのですから。