練-REN-

ren

精神を鍛錬し、百折不撓の気概を養う

Strengthen your mind and cultivate an indomitable spirit.

選字の背景: 日々の鍛錬で心を磨き、不屈の気概を身に宿す。

本日、一月十九日。一年で最も冷え込みが厳しくなる「寒の内」の真っ只中です。凍てつく朝の空気は、肌を刺すような鋭さを持っていますが、この寒さこそが、古来より「寒稽古(かんげいこ)」や「寒修行」に適した、心身を鍛え上げるための最高の砥石(といし)とされてきました。「練」という文字は、「糸」に「柬(えらぶ・よりわける)」と書きます。これは本来、生糸を煮て不純物を取り除き、白く、柔らかく、かつ強靭なものに仕上げる工程を表しています。 「練る」とは、ただ力任せに叩くことではありません。熱を加え、不純物を削ぎ落とし、何度も何度も繰り返して、本質だけを凝縮させていく、根気のいる作業です。私たちの心も、最初から強いわけではありません。何度も壁にぶつかり、挫折し、そのたびに立ち上がって「練り直す」。その繰り返しの過程で、不純な迷いが消え、何があっても折れない「百折不撓」の気概が備わっていくのです。新年の決意が、現実の壁に突き当たるのがこの時期かもしれません。しかし、その摩擦や抵抗こそが、あなたを「練り上げている」証拠です。 狭山茶が厳しい冬を越えて、春に力強い旨みを蓄えるように、あなたもこの寒さの中で己を練ってください。今日の一歩は小さくとも、練り上げられた精神は、必ずや揺るぎない強固な芯となります。

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