極-GOKU-

goku

寒さの極みに、春の兆しを感じる

In the depths of cold, I feel signs of spring.

選字の背景: 頂点は転換点なり。極みの先に光を待つ。

本日一月二十日は、二十四節気の「大寒(だいかん)」。暦の上でも寒さがその頂点に達する日に、この一文字を記せることに深い巡り合わせを感じます。ふと足元の草木に目を遣りますと、凍てつく空気の中で白く光る霜に覆われております。文字通り「極寒」の朝ですが、空の色はどこか明るさを増し、日差しの強さにわずかな変化を感じるのも、またこの時期の特徴です。禅や陰陽の考え方には「物極まれば必ず反(かえ)る」という言葉があります。影が最も長く伸びた瞬間に日が長くなり始め、寒さが頂点に達した瞬間に、季節は春へと舵を切ります。 「極」とは、行き止まりの絶望ではなく、次なるステージへの「転換点」なのです。今、私たちが直面している厳しい寒さや、人生における困難な局面も、それが「極まっている」と感じるならば、それは同時に「好転」がすぐそこまで来ている証しでもあります。 茶の木が土の下で、最も冷たい水から最も力強い生命力を汲み上げているように、私たちもこの寒さの極みの中で、春という光を迎える心の準備を整えたいものです。

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