暖-DAN-

dan

厳しい中にあっても、他者への温かさを忘れない

Even in difficult times, we never forget to be kind to others.

選字の背景: 厳寒のなか、心に暖かな灯を絶やさず他者に添う。

1月も下旬にさしかかり、大寒を過ぎてなお、刺すような冷気が立ち込めております。空は澄み渡り、風はいっそう鋭さを増しているようです。厳しい自然環境の中に身を置くと、私たちはつい身を固くし、自分の身を守ることだけで精一杯になりがちです。しかし、そんな時こそ、この「暖」という文字が真価を発揮します。「暖かさ」とは、春の陽気のように当たり前にそこにあるものではありません。厳しい寒さ(逆境)の中でこそ、自らが太陽となり、誰かのために「差し伸べる」意志の現れなのです。禅の世界には「和顔愛語(わげんあいご)」という言葉があります。どんなに苦しい修行や環境にあっても、和やかな笑顔と、思いやりのある言葉を忘れない。 外気が冷たければ冷たいほど、温かい一杯のお茶や、何気ない「お疲れ様」という一言は、相手の心の奥底まで染み渡ります。自分が凍えている時、他者に温もりを分け与えるのは容易ではありません。しかし、他者を温めようとするその心の火は、巡り巡って、自分自身の凍えた魂をも一番に温めてくれるものなのです。

タイトルとURLをコピーしました