求-MOTOMERU-

motomeru

外に求めるのではなく、内に真理を求める

Seek truth within, not outside.

選字の背景:幸福は外になし。ただ内なる自分に真理を問え。

寒さが極まるこの時期、私たちはつい外側に「暖」や「救い」を求めて右往左往してしまいます。しかし、この凍てつく空気の中に身を置くと、余計な雑音が消え、自分自身の鼓動や呼吸の音が驚くほど鮮明に聞こえてまいります。「求」という文字は、もともとは毛皮の衣(かわごろも)の形を描いたもので、そこから「求める」「欲する」という意味になりました。凍える冬に温かな衣を求めるのは生存の知恵ですが、心の充足までも外側の「衣(飾り)」に求めてしまうと、私たちの渇きは一生癒えることがありません。禅では「不生(ふしょう)」といって、求めるべき真理は新しく作り出すものではなく、最初から自分の中に備わっていると説きます。 ちょうど今、寒風に耐えている狭山の茶の木が、外に肥料をねだるのではなく、自らの根から地中の滋養を必死に汲み上げているように、答えは常に自分という大地の下に眠っています。何かが足りない、何かが欲しい。そう思った時こそ、外へ伸ばしたその手を一度引っ込め、ご自身の心という静かな井戸を覗き込んでみてください。汲めども尽きぬ真実は、常にその底に静かに湛(たた)えられているのです。

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