尊-TOTOI-

totoi

自他共に、かけがえのない尊い存在である

Both ourselves and others are irreplaceable and precious beings.

選字の背景:自らも他者も、唯一無二の尊い命として敬い生きる。

「尊」という文字は、神事に使われる酒器「酋」を、両手で捧げ持つ「寸」の形から成り立っています。つまり、誰かから与えられる価値ではなく、自らが最も大切なものを扱うように、丁寧にかざし、敬い、守るべきものを指しています。私たちは、他人と自分を比べては一喜一憂し、時に自分を卑下したり、他者を軽んじたりしてしまいます。しかし、禅の教えでは「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言われるように、この宇宙にあなたという存在はたった一人しかおらず、それだけで比類なき価値があるのだと説きます。それは、あなただけではありません。目の前の人も、道端に咲く名もなき草も、冬を越えようとする全ての命が、等しく宇宙の欠かせない一部として「尊い」のです。 自分が自分であることを尊び、同時に、相手が相手であることを敬う。この「自他同然」の心が持てたとき、私たちの周囲からは争いが消え、深い安らぎが訪れます。外はまだ厳しい寒さが続きますが、どうぞ今日は、ご自身の命を、そして隣にいる人の存在を、儀式で捧げる宝物のように、そっと両手で包み込むような気持ちで接してみてください。

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