
静中の動。内に秘めた生命の躍動
Movement in stillness. The vibrant life force hidden within.
選字の背景:静寂に力を蓄え、内なる生命を熱く躍動させる。
植物も虫たちも、冬の眠りについているように見えますが、実はそうではありません。土の下では、数日後の立春に向けて、根が力強く水分を吸い上げ、芽吹きの瞬間に向けて生命のエネルギーが凝縮されています。まさに、外側が「静」であればあるほど、内側の「動」が激しさを増している状態です。「躍」という文字は、「足」に「翟(キジが飛び立つ様子)」を合わせたものです。キジが地を蹴って大空へ飛び出す瞬間の、あの力強い羽ばたきを表しています。 私たちは、目に見える「活躍」や「飛躍」ばかりを追い求めがちですが、本当に高く跳ぶためには、低く屈み、エネルギーを内側へ溜め込む「静止の時」が不可欠です。禅には「動静一如(どうじょういちにょ)」という言葉があります。動いている時も心は静かであり、静かにしている時も心は生き生きと動いている。 新しいことが始まる前のこの静かな時期に、あなたの内側で、何を躍動させていますか? 焦って動き出す必要はありません。今は、自身の内側に秘めた情熱や志を、誰にも邪魔されない深奥でじっくりと育て、高めてください。その「静かなる躍動」が臨界点に達したとき、あなたは自ずと、新しい季節へと高く跳び上がることでしょう。