祖-SO-

SO

祖先への感謝が、自らの根を強くする

Gratitude to our ancestors strengthens our roots.

選字の背景:命を繋いだ祖に感謝を。揺るがぬ根が未来を支える。

木々が新芽が顔を出す準備を整え、土の下では目に見えない根が力強く水分を吸い上げています。春の嵐が吹いても木々が倒れないのは、何十年、何百年と受け継がれてきた「土壌」と、深く張った「根」があるからです。「祖」という文字は、神事に関わる「示(しめすへん)」に、積み重ねた台を意味する「且(かつ)」を合わせたものです。これは、「代々積み重ねられてきた命の起点」を象徴しています。私たちは、自分一人の力で立っているように錯覚しがちです。しかし、木が根から切り離されては枯れてしまうように、人間も自らのルーツを軽んじれば、精神的な支柱を失い、人生の荒波に容易く翻弄されてしまいます。禅の世界では、先祖を敬うことを「慎終追遠(しんしゅうついおん)」と呼びます。亡き人を慎み、遠い祖先を追慕することで、自分の徳が厚くなるという意味です。お彼岸の今、仏壇に手を合わせたり、遠く離れた故郷の空を眺めたりして、祖先に感謝を捧げる。その行為は、実はあなた自身の「精神の根」に栄養を注ぐ行為に他なりません。「私をここまで繋いでくれてありがとう」という一念。それが、あなたの足を地につかせ、どんな困難にも揺るがない「根性(根本の性質)」を育てていくのです。

タイトルとURLをコピーしました