透-TOU-

tou透明 

偏見のフィルターを外し、物事の本質を透徹した眼で見る

Remove the filter of prejudice and see the true nature of things with a clear and discerning eye.

選字の背景:心の曇りを払い、ありのままを透かして観る。

本日、五月十六日。初夏の光が万物を等しく照らし、水面や空気の透明度が際立つ季節です。「透」という文字は、道を行く「しんにょう」に、抜きん出て美しいことを意味する「秀」を組み合わせています。さえぎるものがなく、向こう側まで見通せること。そこには、淀みも、わだかまりも、嘘もありません。禅の修行において目指すべき境地の一つに「透徹(とうてつ)」があります。私たちは無意識のうちに、自分の過去の経験や、好き嫌い、あるいは世間の常識という「色眼鏡」を通して世界を見ています。しかし、そのフィルター越しに見えるものは、歪められた虚像に過ぎません。水が澄み切っていれば、底にある石の形がはっきりと見えるように。心が「透」の状態にあれば、複雑に絡み合った問題の「核」が、自ずと浮かび上がってきます。五月の中盤。もし判断に迷ったり、人間関係に疲れを感じたりしているなら、一度自分の「決めつけ」を疑ってみてください。「こうあるべきだ」という色眼鏡を外し、真っ新な心で目の前の事象を透かして見る。そうして捉えた本質は、あなたの想像よりもずっと単純で、そして美しいものであるはずです。

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