朗-ROU-

朗rou

疑いの雲が晴れ渡り、心に明るい月が昇った状態

The clouds of doubt have cleared, and a bright moon has risen in my heart.

選字の背景:迷いを捨てれば、魂は朗らかに輝き出す。

5月も最終日となりました。明日からは六月、季節はさらにその歩みを早めます。「朗」という文字を紐解くと、左側の「良」は「混じりけがなく清らか」であることを、右側の「月」は夜を照らす柔らかな光を意味しています。つまり、どこまでも澄み切った夜空に、凛として輝く月が昇る様子が「朗らか」の本質なのです。禅の教えでは、私たちの本心は常に月のように明るいものだと説きます。悩みや不安(疑いの雲)が、一時的にその光を遮っているだけなのです。雲を消そうともがくのではなく、ただ「自分を信じる」という静かな風を吹かせてみる。すると、雲は自然に流れ、そこには最初から存在していた「朗らかな自分」が姿を現します。心に月が昇れば、進むべき道は自ずと照らされます。明るさとは、外にある状況ではなく、内なる空の透明度を指すのです。五月の締めくくり。もし、何かを決めかねていたり、自分を疑ったりしているなら、一度その重い思考を置いてみてください。「大丈夫、すべては良き方向へ向かっている」と、心に一筋の光を通してみる。一ヶ月の労をねぎらい、澄み渡った心で明日を迎える。その「朗」の精神こそが、次に訪れる季節のどんな雨さえも、清々しい輝きへと変えていく力になります。

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