
見返りを求めない、無償の愛(慈悲)
Unconditional love (compassion) that asks for nothing in return.
選字の背景:求める愛より与える愛。無償の慈悲こそ真の光なり。
本日、二月十四日。世間はバレンタインデー。チョコレートの甘い香りと共に、「何を贈るか」「何を受け取るか」という期待が交錯する日ですが、そんな今日だからこそ、仏教で言うところの「慈悲(じひ)」、すなわち見返りを一切求めない無償の愛について考えてみたいのです。「愛」という漢字の真ん中には「心」があります。古くは、後ろを振り返りつつ、誰かを想って歩みが止まる姿を表したとも言われます。 しかし、私たちが日常で使う「愛」は、時として「これだけしたのだから、返してほしい」という執着、つまり「愛別離苦(あいべつりく)」の種になってしまうことがあります。禅や深い精神性の世界では、真の愛とは、雨が大地を潤し、太陽が万物を照らすように、相手が誰であれ、ただ「そこにある」だけで注がれるエネルギーを指します。 今日は、誰かからの反応を待つのではなく、あなた自身の内側にある「温かな思い」を、ただそっと周囲に放ってみませんか。言葉一つ、微笑み一つ。見返りを手放した瞬間に、あなたの心には、どんな贈り物よりも甘く、豊かな充足感が満ちるはずです。