暑-ATSUI-

atsui暑

暑さを避けるのではなく、暑さそのものになりきる

Instead of avoiding the heat, become one with the heat itself.

選字の背景:夏の熱気に抗わず、その熱と同化して生きる。

本日、七月八日。蝉の声が遠くから響き始め、大気がじりじりと熱を帯びていくのを感じる朝です。「暑」という文字を眺めてみてください。上部には燃え盛る太陽を表す「日」、下部には多くのものを集めて煮る、あるいは熱がこもる様子を意味する「者」が組み合わされています。文字通り、世界が丸ごと大きな窯で熱されているような圧倒的なエネルギーを象徴しています。私たちは、気温が上がると「暑くて嫌だ」「早く涼しい場所へ逃げたい」と、暑さを敵のように見なして排除しようとします。しかし、逃げようと抗えば抗うほど、心の中には「不快感」という抵抗の摩擦が生まれ、余計に苦しさが倍増してしまうのです。禅の歴史の中に、ある修行僧が師に「この耐えがたい寒さや暑さを、どうすれば避けられますか」と尋ねた有名な公案(問いかけ)があります。師はこう答えました。 「暑いときには、自分が暑さそのものになりきってしまえばよい(暑殺される)」と。 これは、暑さを頭でジャッジして嫌うのをやめ、その環境と完全に一体化してしまうという、究極の受容の智慧です。

環境をコントロールしようとするエゴを捨て、その環境そのものになりきる。その時、あなたを苦しめていた「暑さ」は消え去り、ただ純粋な生命の躍動だけが残ります。

本格的な夏が始まる今日。 もしあなたが、仕事のプレッシャーや人間関係の摩擦など、人生の「暑さ」に悲鳴を上げそうになっているなら、そこから必死に逃げ回るのを一度やめてみませんか。 その状況を丸ごと引き受け、目の前のなすべきことに全霊でなりきってみる。その覚悟を持てたとき、あなたはどんな過酷な環境をも自らのエネルギーへと変え、しなやかに生き抜く本物の強さを手に入れるはずです。かにし、明日からの人生を優しく照らす星の光へと変わっていくはずです。

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