伴-BAN-

ban伴

独りであっても独りではない。常に大いなる存在が伴走している

Even when you are alone, you are not alone. A greater presence is always by your side.

選字の背景:孤立にあらず、常に大いなる命が共にある。

本日、八月十六日。過ぎ去りし夏の熱気と静寂が交差し、自らの足元と静かに向き合う佳き一日です。「伴」という文字を解きほぐしてみますと、人の姿を表す「イ(にんべん)」に、均等に二つに分けること・対になることを意味する「半」が添えられています。自分という存在のすぐ傍らに、もうひとつの温かな存在がぴたりと寄り添い、歩みを共にしている姿を表す美しい文字です。私たちは人生の旅路において、時に激しい孤独感に苛まれることがあります。「誰も自分の苦しみを受け止めてくれない」「たった一人で暗闇を歩んでいるのではないか」と、胸が押し潰されそうになる夜もあるでしょう。しかし、目に見える他者が周囲にいなくとも、私たちは決して「独り」ではありません。 禅の世界では、天地自然と己の命は分かちがたく一つであると捉えます。あなたが吐く息、歩む一歩、そのすべてに太陽の光や風のさざめき、大地のぬくもり、そして目に見えぬ大いなる生命の意志が、ひと時も離れることなく寄り添っています。あなたは最初から、この大宇宙という心強いパートナーに抱かれ、伴走されながら生きているのです。

「独りだ」と心を閉ざす必要はありません。あなたが歩むどのような暗闇の中でも、大いなる自然と生命の温もりが、常にあなたのすぐ傍らで伴走しているのです。

お盆が明け、静けさが戻ってきた今日。 もしあなたが日常の中で寂しさや不安を感じているなら、そっと深く息を吸い込み、周囲の気配に心を澄ませてみてください。 あなたを優しく包む空気も、聞こえる水の音も、すべてはあなたと共に歩む温かな伴走者です。その大いなる存在に守られている安心感のなかで、どうぞまた、新しい自分の一歩を軽やかに踏み出してみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました