初-HATSU-

hatsu初

いついかなる時も、初めてそれに出会った時の新鮮な驚きを持つ

Always have the fresh sense of wonder you felt when you first encountered it.

選字の背景:日々に初風を。全ての出会いを最初の一歩に。

昨日までの賑わいが嘘のように、街はいつものリズムを取り戻しています。しかし、その「いつもの」という感覚こそが、私たちの感性を曇らせる最大の敵かもしれません。「初」という文字を分解すると、偏の「衣(ころも)」に、つくりは「刀(かたな)」です。これは、衣服を作る際にまず布に刃を入れ、裁断することを意味しています。それは一回きりの、やり直しのきかない、しかし無限の形を生み出す「最初の一歩」の象徴です。禅の言葉に「初心忘るべからず」とありますが、それは単に「始めた頃の謙虚さを忘れるな」という意味だけではありません。「今、この瞬間の出会いを、二度と来ない初めての体験として味わい尽くせ」という、鋭い覚醒を促す教えでもあります。慣れは安心を与えてくれますが、驚きや感動を奪い去ります。世界を「知っているもの」として見るのをやめたとき、奇跡はいたる所に現れます。連休明け。同じ通勤路、同じデスク、同じ顔ぶれ。けれど、今日の光の角度は昨日とは違い、目の前の人の表情も、昨日とはわずかに異なっているはずです。知っているつもりを捨て、赤子のような真っ新な瞳で世界を見つめてみてください。昨日まで「退屈な日常」に見えていた景色の中に、宝石のような発見が隠れていることに気づくはずです。

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