星-HOSHI-

星hoshi

泥水の中にいても、見上げる空には常に変わらぬ星がある

Even when submerged in muddy water, the stars in the sky above remain unchanged.

選字の背景:闇に沈むとも、天に輝く永遠の光を見つめよ

七夕の節句を数日後に控え、夜空への関心が自然と高まる季節を迎えました。現実の厳しさや泥臭い日常に足元をすくわれそうなとき、この一文字は、私たちの視線をはるか高みへと引き上げ、色あせない希望の光を思い出させてくれます。本日七月二日。本格的な夏の幕開けを前に、夜風が少しずつ温かさを帯びていくのを感じる夜です。「星」という文字を紐解くと、上部にある「日」は天体を表し、下部の「生」は生じる、生まれるという意味を持っています。つまり、暗闇の中から次々と生まれ出る「きらめく命の光」を象徴しているのがこの漢字です。私たちは生きている中で、思い通りにいかない泥沼のような状況に陥ることがあります。人間関係の軋轢、将来への不安、思いがけない挫折。足元を見つめれば見つめるほど、濁った泥水ばかりが目に付き、心まで淀んでしまいそうになります。 しかし、どんなに深く暗い泥水の中に身を置いていようとも、私たちが顔を上げさえすれば、遥か彼方の夜空には、何百年、何億年も前から変わらずに輝き続ける「星」が存在しています。私が夜、静かに墨をすり、真っ白な紙に向き合っているときも、心の中に一つの「星」――揺るぎない信念や理想――を思い描きます。手元がどれほど未熟で荒れていようとも、目指すべき美しい光を心に見据えていれば、引く線は自ずと真っ直ぐに伸びていくものです。

泥水はあなたの身体を汚すことはできても、あなたの瞳が星を見上げる自由まで奪うことはできません。過酷な現実にあるときこそ、心に「普遍の光」を灯し続けるのです。

七月の始まり。 もし今、あなたが困難な状況に直面しているなら、あえて視線をぐっと上に向けてみてください。 雲の向こう、あるいはあなたの心の奥深くには、決して消えることのない、あなただけの道標が輝いています。その変わらぬ星を見つめ続ける強さこそが、あなたを泥沼から救い出し、新しい未来へと導く原動力となるはずです。

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