鐘-KANE-

KANE

除夜の鐘に、百八の煩悩を洗い流す

The bells of the New Year wash away 108 earthly desires.

選字の背景: 一打ごとに煩悩を滅し、清浄な静寂を取り戻す。

明日は大晦日です。大晦日に突く百八つの鐘は、その一つひとつが、私たちの心の垢(あか)を震わせ、払い落とすための響きです。私たち人間には、百八つもの「煩悩(ぼんのう)」があると言われます。欲望、怒り、妬み、迷い……。一年を生きる中で、私たちの心には、知らず知らずのうちにこれらの塵や埃が積もってしまいます。 大晦日に突く百八つの鐘は、その一つひとつが、私たちの心の垢(あか)を震わせ、払い落とすための響きです。ゴーン……と鳴り響くあの重厚な音。そして、その後に続く長い余韻(よいん)。 禅では、音が鳴っている時だけでなく、その消えゆく余韻の中にこそ、静寂の深まりを感じ取ります。鐘の音に耳を澄ませることは、心の奥底に溜まった澱(おり)を音の波で洗い流し、本来の真っさらな自分に戻るための儀式なのです。除夜の鐘まであと1日ございますが、今日聞こえる鐘の音に、少し早めの心の煤払(すすはら)いを託してみてはいかがでしょうか。そうして整えられた心で聞く除夜の鐘は、きっと格別の響きを持って、新しい年を連れてくるはずです。

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