孝-KOU-

kou

親への孝行は、人間としての徳の根本

Filial piety is the foundation of human virtue.

選字の背景:親を敬い恩に報いる心、それこそが万徳の根本。

本日、二月最終日、春の足音がすぐそこまで聞こえてくるような、どこかそわそわとした空気が漂っています。この、月の最終日に、私たちは一度立ち止まり、自らの「根」を再確認する必要があります。「孝」という文字をよく見てみてください。上部は「老」、下部は「子」から成っています。これは、「子が老いた親を背負って支える姿」を象徴した象形文字です。儒教の経典『孝経』では、「夫れ孝は徳の本なり(そもそも孝こそが、すべての徳の根本である)」と説かれています。社会の中でいかに立派なことを成し遂げ、どれほど知識を蓄えても、自分をこの世に送り出し、慈しんでくれた親を想う心が欠けていては、その徳は根無し草のようなものです。目に見える自分という「枝葉」にばかり気を取られず、自分を育んでくれた「根」に感謝を捧げる。大きな贈り物である必要はありません。二月の終わりの今日、遠くにいるなら声を届け、近くにいるなら温かいお茶を一杯淹れる。そのささやかな「報恩(ほうおん)」の心が、あなたという人間を底辺から支える、最も強靭な徳の根を育てていくのです。

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