
内に無限の可能性を秘め、時を待つ
Infinite possibilities lie within, waiting for the right time.
選字の背景: 「蔵」とは停滞にあらず。内なる力を満たす時なり。
暦の上では冬に入り、吹き抜ける風にも本格的な寒さが混じり始めました。田畑の収穫も終わり、万物が静まり返るこの季節、「蔵」という文字は、私たちに生きるための重要な智慧を授けてくれているようです。外から見れば、蔵はただ静かに扉を閉ざしているだけです。しかし、その内側には、命を繋ぐための糧や、代々伝わる宝、すなわち「無限の可能性」がぎっしりと満たされているのです。花が咲かない時期、木々は枯れたのではありません。冬の寒さに耐えながら、幹の奥深く、根の暗闇の中で、次の春に爆発させるためのエネルギーを「蔵」しているのです。人もまた、同じです。表立った動きが見えない時こそ、内面では知識を蓄え、志を練り、人格という宝を静かに満たしている時。それは停滞ではなく、飛躍のための、最も能動的な「待ち」の時間です。扉が開かれるその時は、必ず訪れます。それまでは、焦ることなく、ご自身の内なる蔵を、豊かな可能性で満たし続けること。その静かな蓄積こそが、未来を切り拓く力となるのです。