
逆境に耐える力は、人間を大きく成長させる
The ability to endure adversity helps people grow.
選字の背景: 風雪に耐え、人は強くなる。苦難こそが大成の道。
本日、一月六日。暦の上では「小寒(しょうかん)」、いわゆる「寒(かん)の入り」です。野山を歩いてみますと、いよいよ本格的な冬の寒さに包まれ、草木は深い眠りの中で、じっと冷気に耐えております。「耐」という文字は、「而(ひげ・しなやか)」と「寸(きまり・手)」から成るとも言われます。これは、単に頑固に固まることではなく、風雪にしなやかに順応しながら、持ちこたえる姿を表しています。木々は、冬の寒さに「耐」えることで、春に芽吹くためのエネルギーを内側に凝縮させます。もし冬がなく、常に暖かければ、木は締まりのない年輪しか作れず、強く育つことはできません。 狭山茶もまた、この厳寒の時期にじっと耐えるからこそ、あのコクのある深い甘みが生まれるのです。人間も同じです。順風満帆な時よりも、思うようにいかない逆境や、寒風吹きすさぶような試練の時こそ、魂は深く耕され、根は太く伸びていきます。 「耐える」とは、ただ辛抱することではありません。「力を蓄える」という、極めて能動的な成長の時間なのです。今日から始まる「寒(かん)」の季節。どうぞ、今の苦労や寒さを嫌がらず、「今は根を張る時だ」と、腹を据えてみてください。その耐え忍んだ時間の分だけ、あなたの春は大きく、美しく花開くのですから。