
相手を敬い、うやうやしく接する態度
An attitude of respecting and treating others with respect.
選字の背景:己を律し、他者を敬う「恭」の心で道を進む。
本日、二月二十七日。春を待つ木々が、冷たい朝露をその身にうやうやしく湛えています。二月は「逃げる」と言われるほど慌ただしく過ぎ去りますが、そんな時こそ、私たちは身近な人への「恭しさ(うやうやしさ)」を忘れてしまいがちです。「恭」という文字は、上に「共」、下に「心(したごころ)」が組み合わさっています。これは、もともと「両手でうやうやしく物を捧げ持つ姿」と「心」を合わせたもので、「相手を尊び、心を尽くして慎み深く接すること」を意味しています。「恭しい」とは、単にマナーを守ることではありません。それは、相手の存在をかけがえのないものとして尊重し、自分の振る舞いを正すという「内面の敬意が外に漏れ出た姿」です。穏やかな表情と慈しみの言葉で接すること。これこそが「恭」の具体的な実践です。 丁寧な「恭しさ」こそが、相手の心を温め、自分自身の品格をも高めてくれるのです。三月という新しい門出の月を前に、今日は身近な誰かに対して、いつもより少しだけ「恭しく」接してみませんか。その一歩が、凍てついた人間関係を解かし、春のような温かな和みをもたらすはずです。