別-WAKARE-

wakare

別れは新たな出会いの始まり(会者定離)

Farewell is the beginning of a new encounter (Meetings are always parting).

選字の背景:手放すからこそ繋がる。別れは再会の約束。

窓の外を舞う風は、冬の名残を振り払い、春の陽光を隅々まで届けようとしています。カレンダーがめくられるたびに別れの時が近づき、心にぽっかりと穴が開いたような感覚を覚えている方も多いのではないでしょうか。「別」という漢字を紐解くと、左側は「骨」の象形、右側は「刀」を表しています。本来は「骨と肉を切り分ける」という、痛みを伴う峻烈な意味を持っていました。しかし、この「分ける」という行為こそが、混濁した状態から「新しい自分を確立させる」ために不可欠なプロセスなのです。仏教には「会者定離(えしゃじょうり)」という言葉があります。出会った者は必ず離れる運命にあるという真理ですが、これは決して絶望を説くものではありません。一つとの「別れ」は、心のなかに新しい「余白」を作ります。その余白があって初めて、次に訪れるべき運命や、まだ見ぬ友を受け入れる準備が整うのです。今の環境、今の自分を潔く「切り分ける」勇気を持ってください。三月の終わりというこの通過点は、あなたがより深く、より広い世界へと漕ぎ出すための、輝かしい再出発の朝なのです。

タイトルとURLをコピーしました