童-WARABE-

warabe童

赤子之心。計算も我欲もない、純真無垢な初心に還る

The heart of a baby. Returning to a pure and innocent original mind, free from calculation and selfish desires.

選字の背景:赤子の如き純真な心で、初心に立ち還る。

本日、五月五日は端午の節句です。(かぶと)を飾り、身を守る術を学ぶことも大切ですが、禅の世界が説くのは、むしろ武装を解いた先にある「赤子之心(せきしのしん)」の尊さです。「童」という文字は、もともとは「まぶたを突き刺された奴隷」という過酷な由来を持つ文字でしたが、時を経て、汚れを知らない「子供」を指すようになりました。私たちは大人になるにつれ、損得を計算し、他人の目を気にし、失敗を恐れて「正解」ばかりを求めるようになります。いつの間にか、心は重い鎧(よろい)で覆われ、かつての瑞々しい感性は影を潜めてしまいます。禅の言葉には「無心(むしん)」という教えがあります。子供が目の前のおもちゃに全霊を傾けて遊ぶとき、そこには過去への後悔も未来への不安もありません。ただ「今、この瞬間」を楽しみ、驚き、慈しむエネルギーだけが溢れています。賢明であることよりも、純粋であることの方が、時に世界の真実に近づくことがあります。連休の締めくくりが近づく今日。少しだけ、自分の中の「子供」を呼び起こしてみませんか?「こう見られたい」という我欲や、「損をしたくない」という計算を一度放り出して、初めて世界を見たときのような真っさらな好奇心で、目の前の景色を眺めてみる。その初心に還ったとき、行き詰まっていた問題に驚くほど単純な答えが見つかったり、日常の中に隠れていた小さな奇跡に気づけたりするはずです。

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