融-YUU-

yuu

氷が融けるように、対立を乗り越え融和する

Overcoming conflict and achieving harmony, just like melting ice.

選字の背景:頑なさを捨て、柔らかな心で調和の道へと融けゆく。

早朝の鋭い霜が日中の陽射しを浴びて、静かに、しかし確実に水へと還っています。明日は暦の上で、雪が雨に変わり、氷が融け出すとされる「雨水」。自然界のあらゆる境界線が、冷たい「拒絶」から、温かな「受容」へと移り変わる劇的な一瞬です。「融」という文字は、蒸気が立ち上る様子や、熱によって形あるものが解け合う姿を表しています。 私たちは、自分自身の正しさや意地という名の「氷」を抱え、他者との間に高い壁を作ってしまうことがあります。氷と氷はぶつかれば砕け散るしかありませんが、それが「融けて」水になれば、互いに混ざり合い、形を変え、どんな器にも寄り添うことができます。禅の言葉に「円融無礙(えんゆうむげ)」という教えがあります。角を立てず、互いに妨げ合うことなく、溶け合って一体となる境地のことです。 対立を解消するのは、鋭い議論や力ではありません。春を待つ日差しのような、相手を包み込み、自らの頑なさを解かす「温かさ」です。 もし今、誰かとの間に冷たい空気を感じているなら、あるいは自分自身の中に凝り固まった否定的な思いがあるなら、明日からの「雨水」を前に、その心をそっと陽に当ててみてください。氷が融けて大地を潤すように、あなたの歩み寄りこそが、新しい春を呼ぶ力となるはずです。

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