超-KOERU-

己で引いた限界の境界線を、静かなる決意をもって越える

Crossing the self-imposed boundary line with quiet determination.

選字の背景:限界の枠を超え、新たな自分へと踏み出せ。

本日、六月二十九日。半年の穢れを払い、明日からの新しい日々に思いを馳せる佳き朝です。「超」という文字は、躍動して走ることを意味する「走」に、刃物や高く突き抜けることを表す「召」が組み合わされています。これは、目の前にある障害物や境界線を、しなやかに、そして鮮やかに飛び越えていく姿を表しています。私たちは日々、仕事や人間関係、あるいは自分自身の才能に対して、私の実力はここまでだ」「これ以上は無理だ」と、頭の中で勝手に境界線を引いてしまいがちです。しかし、その限界は本当に動かせない壁でしょうか。実は、自分を守るために自ら引いてしまった、幻の線であることがほとんどなのです。私が日々、人里離れた古民家で静かに墨をすり、真っ白な紙に向き合っているときも、この「超える」瞬間に出会います。何度も同じ文字を書き、自分の技術の限界を感じて立ち止まるとき。そこで声を荒らげたり、力任せに筆を動かしたりしても、線はただ荒れるだけです。大切なのは、呼吸を深く整え、「これまでの自分をそっと置いていく」という静かなる決意を持つこと。その瞬間に、筆は自然と自らが作った枠を飛び越え、それまで見たこともないような、伸びやかで命の宿った線を紡ぎ出します。限界とは、立ち止まるための壁ではなく、あなたが次のステージへ進むために「超えるべき白線」に過ぎません。六月もいよいよ残り二日。もし今、あなたが何かの壁にぶつかり、足踏みをしているように感じているなら、その壁を無理に壊そうと焦る必要はありません。ただ、目を閉じて、自分を信じる静かな決意を胸に灯してみてください。あなたがその境界線をすっとまたぎ越えたとき、目の前には、これまで見たこともないほど広大で、自由な世界が広がっているはずです。

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