
万物は始まりと終わりを繰り返す。廻る輪廻の理を悟る
All things repeat a cycle of beginning and end. Understanding the principle of the revolving cycle.
選字の背景:流転を恐れず、巡る輪廻の美しさを知る。
本日、六月二十三日。満ちては欠ける月のように、極まっては反転する光のように、世界は今、確かな「巡り」の中にあります。「廻」という文字は、長く歩くことを意味する「廴(いんにょう)」に、ぐるぐると回転する「回」が組み合わされています。それは、立ち止まることなく、永遠に円運動を繰り返していく生命の旅路そのものを表しているかのようです。私は幼い頃、長距離の選手として遮二無二トラックを周回していました。何度も同じ場所を「廻って」いるように見えて、一周ごとに自分の身体の感覚は変わり、見える景色も、刻む息遣いも新しくなっていく。それは単純な反復ではなく、螺旋を上るような成長のプロセスでした。大学で書道と禅に出会い、大切な師のもとで来る日も来る日も墨をすっていた時も同じです。円を描くように墨をすり、筆を走らせる。その静かな営みの中で、禅が説く「輪廻(りんね)」の理が腑に落ちていきました。世の中のあらゆる営みには、始まりがあり、そして必ず終わりがあります。私たちはどうしても「終わり」を恐れ、失うことに執着して苦しんでしまいます。しかし、冬がなければ春が来ないように、終わりは常に、次なる新しい生命が芽吹くための約束された舞台なのです。すべての終わりは、美しい始まりの種。物事が形を変えて巡り続ける宇宙の理を受け入れたとき、私たちの心からは「失う恐怖」が消え去ります。六月の爽やかな風が吹き抜ける今日。もしあなたが、一つの恋の終わり、仕事の区切り、あるいは大切な何かとの別れに直面しているなら、どうか絶望しないでください。それは、あなたという存在が次なる美しいステージへ進むために、運命の歯車が「廻り」出した証拠です。流れる水のようにしなやかに、巡る季節のように潔く。この輪廻の美しさを信じて身を委ねるとき、あなたの前には、想像もしなかった輝かしい新世界が幕を開けるはずです。