明-MEI-

mei明

無明(迷い)の闇を打ち破る、内なる智慧の明るさ

The brightness of inner wisdom that breaks through the darkness of ignorance (delusion)

選字の背景:日月の光を宿し、心の闇を貫く智慧を磨く。

六月七日。カレンダーは六月の第一週を終えようとしています。窓の外は、梅雨特有の重たい雲が空を覆い、なんとなく視界がどんよりと霞んで見える日も多いはず。しかし、この一文字は、外の世界の明るさに頼るのではなく、自らの内側に「消えることのない光」を灯すことの強さを教えてくれます。降り続く雨は、景色から鮮やかな色彩を奪い、私たちの心にも「このままでいいのだろうか」という、実体のない不安の影を落としがちです。「明」という文字を眺めてみてください。左に「日(太陽)」、右に「月」。この二つの光が合わさることで、この世に照らせない闇はないことを象徴しています。禅の言葉で、私たちが苦しみ、迷う状態を「無明(むみょう)」と呼びます。これは知識がないということではなく、自分の本質や物事の真理が見えなくなっている「心の暗がり」を指します。私たちはつい、外側に答えを求め、誰かに道を照らしてほしいと願ってしまいます。しかし、雲の上には常に太陽があり、夜の裏側には月が待機しているように、あなた自身の内側にも、最初から「智慧(ちえ)」という名の輝きが備わっています。外が暗いからといって、あなたの内側まで暗くする必要はありません。迷いという雲を払いのければ、そこには常に「明」なる自分が存在しています。六月の湿り気の中。もし心が霧に包まれたように感じたら、まずは自分の呼吸を整え、静かに内側を見つめてみてください。余計な思考や他人の評価という「不純物」を取り除いたとき、太陽のような情熱と月のような冷静さを兼ね備えた、あなた本来の「明るさ」が道を照らし始めるはずです。

タイトルとURLをコピーしました