恐-OSORE-

orore恐

未知を恐れるのは人間の性。その恐怖を抱えたまま一歩を踏み出す

It is human nature to fear the unknown. And yet, we take that first step, carrying that fear within us.

選字の背景:未知の恐れを抱きつつ、確かな一歩を踏み出せ。

「恐」という文字を解きほぐしてみますと、上部には「恐れおののく、強張る」という意味を持つ「心(じょう/きょう)」が置かれ、下部には「心(こころ)」が添えられています。心がキュッと縮こまり、未知の出来事や目に見えない未来に対して、体が自然と警戒を示す姿――それこそが「恐」の根源的な形です。新しい物事に挑むとき、あるいは誰も歩んだことのない道へと歩みを進めるとき、私たちの胸には必ず「失敗したらどうしよう」「傷ついたらどうしよう」という恐怖が生まれます。しかし、恐怖を感じるということは、決してあなたが弱いからではありません。それは、あなたがこれから向かおうとしている場所が、それほどまでに大切で、真剣に向き合おうとしている証であり、人間としてごく自然な「生」の反応なのです。禅の世界でも、恐怖という感情を「消し去ろう」と抗うことはしません。波立つ心を無理に静めようと力むほど、かえって恐怖の影は大きく膨らんでしまいます。大切なのは、恐れを排除することではなく、「ああ、私は今、未来を恐れているのだな」とその感情を優しく包み込み、引き受けたうえで、静かに一歩を踏み出していくことです。

恐怖を失くす必要はありません。恐れる自分を愛おしく抱きしめたまま、その足で静かに前へ踏み出しなさい。あなたが踏み出したその一歩こそが、未知の世界を光で照らすのです。

八月の深い緑と光が満ちあふれる今日。 もしあなたが、新しい一歩を踏み出すことに恐怖を感じて足がすくんでいるなら、その恐怖を無理に消そうとしないでください。 恐れたままで構いません。その震える胸のまま、ただ小さく足を踏み出してみる。その瞬間、あなたはすでに未知の恐怖を乗り越え、新しい自分自身のストーリーを歩み始めているはずです。き」の光が火花のように散ったなら、それを思考の波で消してしまわないでください。 一歩を踏み出すのに、完璧な準備も余計な言い訳もいりません。その直感を信じ、電光石火のごとく軽やかに行動へ移したとき、目の前の世界は一瞬にして新しい景色へと生まれ変わるはずです。

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