潮-SHIO-

shio潮

月の引力に従い、進むべき時と退くべき時を見極め

By following the moon’s gravitational pull, we can discern when to advance and when to retreat.

選字の背景:月の導きに従い、進退の好機を見極める。

本日、七月十九日。明日に「海の日」を控え、満ちては引いていく波のダイナミズムが、私たちの心をも優しく揺さぶるような一日です。「潮」という文字は、左側の「水(さんずい)」に、右側の「朝」が組み合わされています。朝に満ちてくる海水を「潮」と呼び、夕方に満ちてくる海水を「汐(しお)」と呼びます。この潮の満ち引きという壮大なドラマは、地球から遥か彼方にある「月」の引力によって生み出されています。海は、自らの力で無理に波を立てているのではなく、天体の調和という大いなる見えない力に、その身を完全に委ねて呼吸しているのです。私たちも人生において、自らの「満ち引き」を経験します。 物事がスムーズに運び、エネルギーに満ちあふれて前へと進むべき「満ち潮の時」があれば、どうあがいても状況が好転せず、一度静かに身を引いて力を蓄えるべき「引き潮の時」もあります。しかし、私たちはつい焦りやエゴから、状況が整っていないのにもかかわらず無理に進もうとしたり、あるいは執着から、すでに引き際であるのにその場に留まろうとしたりしてしまいます。流れに逆らって泳げば、ただ体力を消耗し、心身をすり減らすだけです。禅の世界にも「時節因縁(じせついんねん)」という言葉があります。すべての物事には、それが成就するための「最もふさわしい時」があるという教えです。

月の引力に逆らわない海のように、あなたも人生の潮目を静かに見つめなさい。進むべき時に力強く進み、退くべき時に潔く退く。その見極めこそが、あなたを最も美しい目的地へと運ぶのです。

七月の眩しい光が差し込む今日。 もしあなたが、何かを無理に進めようとして壁にぶつかっているなら、あるいは変化を恐れて引き留めようとしているなら、一度目を閉じて、自らの心の潮目を感じてみてください。 今は満ちる時でしょうか、それとも引く時でしょうか。焦る必要はありません。宇宙の美しいリズムにあなたの呼吸を合わせたとき、次に踏み出すべき一歩は、驚くほど自然に、そして確かな光を伴って目の前に現れるはずです。

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