
過ぎ去った過去への未練を、箒で掃くようにきっぱりと払う
Sweep away any lingering attachments to the past with a broom, as if you were sweeping them away completely.
選字の背景:未練をきっぱり払い、次の一歩を踏み出す。
雨上がりの庭を竹箒(たけぼうき)で掃いていると、濡れた落ち葉が地面を離れ、土が本来の美しい顔を覗かせます。「払」という文字を眺めてみてください。手偏に、物事を取り除く意味を持つ臨時の記号が組み合わされています。つまり、自分が抱え込み、執着していたものを「手を使って外へ押し出す、きれいに取り除く」という強い意志の行動を表しています。禅の修行において、毎日の掃除(掃塵)は最も大切な営みの一つです。「塵を払い、垢を除かん」とただそれだけを唱えながら境内の塵を払い続け、ついに高徳な悟りを開いた弟子がいました。私たちが胸に抱く未練や後悔は、心の床に落ちた塵のようなもの。放っておけば積もるばかりですが、箒でサッと掃くように、自分の意志ひとつできれいに払うことができるのです。過ぎ去った時間は、どれほど美しくとも、どれほど悔しくとも、今のあなたを縛る実体を持っていません。心の箒を手に取り、一気にかき払ってしまいましょう。六月もいよいよ終わりへと向かう今日。「あの時こうしていれば」という思いが胸をよぎったら、それをそっと引き出しにしまうのではなく、思い切りよく「払う」イメージを持ってみてください。未練を払ったあとに広がる心の余白には、これからのあなたを輝かせる、新しく清らかな風が必ず吹き込んできます。あなたの人生という白紙に、次はどんな力強い一歩を書き入れましょうか。